やまみちです!
チャップリンの映画を観てみたい。でも、たくさんあり過ぎてどれから観ていいのかわからないという方。そんな方には「街の灯」をおすすめします。
なぜ「街の灯」なのか?その魅力をまとめてみました。
こんな人におすすめです。
- チャップリン映画のおすすめを知りたい
- チャップリン映画の「街の灯」が気になっているが、観ようか迷っている
- 映画そのものに興味を持ちはじめている
※本ページはプロモーションが含まれています
チャップリン映画なら、「街の灯」がおすすめ
チャップリンのサイレント映画へのこだわり
チャップリンの映画で何を観ようかと迷っている方には「街の灯」をおすすめします。
前期のチャップリン映画はサイレントでした。後期にはトーキー映画にも取り組みはじめますが、この「街の灯」はサイレント映画になります。
この「街の灯」が制作された頃はトーキー映画も登場していて、サイレント映画はやや時代遅れな印象があったようです。
それでも、チャップリンはサイレント映画にこだわり、あえてトーキー映画の流行には乗りませんでした。
サイレント映画の芸術性、世界共通言語としてのパントマイム、そしてパントマイム役者としての自信もあったようです(Wikipediaより)。
ここで、映画のあらすじをご紹介しようと思っていたのですが、それはやめることにしました。
なぜなら、映画を観る前にあらすじを伝えてしまうことによって、チャップリンがせっかく映像のみで伝えようとした努力を台無しにしてしまうような気がしたからです。
セリフの無い映画にもかかわらず、そのストーリーやチャップリンが観客に伝えたかったことが映像だけで伝わってきます。
ぜひ実際に映画をご覧になってください。
なぜ「街の灯」がおすすめなのか?その魅力とは
魅力①:サイレント映画だからこそのあじわいがある
「街の灯」はサイレント映画だからこその味わい、温かさ、表現力のすごさにあふれた作品です。
もちろん、他のサイレント作品にもあじわいはあるのですが、「街の灯」には濃厚なあじわいがあります。
詳しくは書きませんが、ラストシーンのチャップリンの表情はとくに印象的で実にあじわい深いです。
セリフがないのに、表情だけで複雑な感情を語っています。
私にとってはどんなにかっこいいセリフよりも、この表情はいろんなことを語りかけてくれました。
魅力②:チャップリンの強い思いがあふれている
「街の灯」にはチャップリンの強い思いを感じます。
チャップリンは他の作品に対しても全力投球でしたが、この作品には並々ならぬ思いの強さを感じます。
チャップリンはこの「街の灯」に関して、自伝の中でも「完璧を望むあまり、神経衰弱気味になっていた」と語っています。
実際にストーリーづくりに約1年、撮影には約21ヶ月間を費やしました。
あるワンシーンではそのストーリー上の設定をセリフを使わずに、映像のみで観客に伝えるためにはどうしたらいいのかを悩みに悩んで、そこに数か月を要しました。
少しだけ内容に触れますが、それは冒頭のチャップリンとヒロインとの出会いのシーンです。ぜひ注目してみてくださいね。
普通に観ていると、サラッと流れてしまうようなシーンですが実によく考えられています。
この冒頭のシーンは一度、最後まで観てから、再度観てみることをおすすめします。
<広告>
実際に「街の灯」を観て
映画のおもしろさを実感し、表現の可能性を強く感じた
私がはじめて、この「街の灯」を観た時には「映画ってやっぱりおもしろい」と再確認しました。
そして、サイレント映画でここまでのことが表現できるなんて・・・いや、トーキー映画以上に伝わるものがあったという思いがしました。
セリフのないサイレントのほうが、トーキー映画以上に印象深く、いろんなメッセージを投げかけてくるのです。
トーキー映画しか知らなかった私にとっては本当に衝撃的でした。
自分でもサイレント映画をつくってみて、そのすごさを実感
私は学生の頃、自主映画を撮ったことがあります。そのはじめての自主映画はサイレント映画に挑戦しました。
完全にチャップリンの影響です。
もし自主映画を撮るのなら、サイレント映画と決めていました。
セリフなしで、どこまで映像のみでストーリを伝えることができるのか、私も挑戦してみたくなったのです。
実際にサイレント映画を撮ってみて、チャップリンのすごさを実感しました。
セリフに頼らずに映像のみでストーリーを伝えること、サイレントならではの良さを引き出すことの難しさを痛感しました。
私なりに奮闘はしましたが、最終的には「字幕」に逃げました。「字幕」に長々とセリフを書き、それでなんとかストーリーを成立させました。
サイレント映画って、本当に奥が深くて難しいです。
チャップリンのすごさを思い知らされました。
<広告>
まとめ
「チャップリン映画で何を観よう?」と迷っている方には「街の灯」をおすすめします。
なぜなら、「街の灯」は
- サイレント映画だからこその味わい、温かさ、表現力のすごさにあふれている
- チャップリンの強い思いを感じることができる
作品だからです。
あらすじにはあえて触れませんでしたが、セリフのない映像のみで充分にストーリーを理解することができます。
そして、サイレント映画ならではの独特な世界観、奥深さをぜひあじわってみてください。
観終わったあと、ふと温かい気持ちになり、笑顔になれる作品だと思います。
<まとめ記事の紹介>
仕事って難しい、肩の力を抜きたい、自分にはリフレッシュが必要だ、もう少し笑って生きたいという方はこちらの「世知辛い世の中だからこそ、笑って生きる」もご覧いただけたら嬉しいです。
私の経験がみなさんのお役に立てたら嬉しいです。